クラウド

容量無制限のクラウドストレージ「Box」を個人で使う

時代はクラウドへ

これまで自宅にNASを設置しファイルを管理していましたが、電気代の高騰や機器の保守の手間を考慮し、クラウドストレージ「Box」への移行を決めました。

Boxは法人向けのイメージが強いですが個人でも利用可能です。ただし、容量無制限で使うには高額なプランへの加入が必要になるなど、注意すべき点もあります。

この記事では、個人でBoxを使う場合のメリットとデメリットを中心に紹介します。

メリット1 容量無制限

Boxの代名詞といえば容量無制限です。

私のBoxストレージは約56TB利用しており、半分は動画の保管で使っています。

56TB保管しても追加料金なし

Google DriveやDropboxなどで56TB保管しようとすると追加料金が請求されてしまいますので最大のメリットとも言えるでしょう。

また、容量無制限を謳っているので余計な利用制限がないこともシンプルで使いやすいです。

メリット2 どこからでもストレージにアクセス

クラウドストレージなのであたりまえですが、外出先からでもストレージにアクセスできちゃうのは便利です。

自宅NASも外部公開やVPNを使えば同様のことは実現できますが、個人でセキュリティ対策を考えるとクラウドストレージにお任せできてしまうので運用は楽です。

専用アプリで外出先からもアクセス

自宅の機器をインターネットに公開すると全世界から攻撃されます。
24時間365日防御しないとならないため非公開にしているのが良いです。

メリット3 バックアップとはおさらば

Boxには「バージョン履歴機能」というファイルのアップロードや編集ごとにバージョンが自動的に作成され保存されます。

自宅NASのように毎日差分バックアップなどすることなく、ファイルが更新されると自動で作成されるため利用者はバックアップを意識することはありません

過去の状態に戻すこともダウンロードすることも可能

Boxに定期バックアップ機能はありませんが、APIやBox Driveを駆使して別フォルダに定期バックアップすることも可能です。

メリット4 共有も簡単

フォルダを共有することをコラボレーションと考えるとわかりやすい

Boxでは「コラボレーション」という言葉が頻繁に使われますが、これは主にフォルダを他のユーザーと共有して共同作業することを意味します。

個人でも、家族や友人と簡単にファイルを共有し、リアルタイムでやり取りできるのが特徴です。

そして最大のメリットはコラボレーションされたファイル、Boxを使えるように教育するコストが低いことです。

自宅NASであればPCやスマホからアクセスする際に操作などが異なり、知らない人に教えるのは手間ですが、Boxはアプリをダウンロードしてもらいログインすれば完了するので使ってもらうのも楽です。

メリット5 動画再生が強い

クラウドストレージはいろんなファイルを保管することができますが、動画ファイルを再生するのにいちいちダウンロードして再生するのはものすごいストレスです。

ファイルをダウンロードすることなくストリーミング再生できるのはBoxの強みでもあります。

その他のクラウドストレージではストリーミング再生ができなかったり、対応している動画種類が少ない、再生はできるが再生オプションがないなどの差がありました。

ブラウザでストリーミング再生

容量が1GB以上ある動画は読み込みが完了してストリーミング再生が始まるまで15秒以上待たされます。

デメリット1 容量無制限プランは高額

Boxの最大のメリットであり個人で利用する場合は最大のデメリットになるサブスク料金です。

容量無制限を利用するためには法人向けプランを契約しないとならず、最安でも年間 71,280円のサブスクを契約する必要があります。

容量無制限は法人向けプランのみ

さらにネックになるのは1ファイルの容量上限が各プランごとで異なるため、1ファイルの容量が大きいとより高額なプランを契約する必要があります。

法人プランは最小で3ユーザ分の契約が必要になるため、最低でも ¥1,980 × 3 = ¥5,940/月 が必要になります。

デメリット2 管理者アカウントにフリーメールアドレスは利用できない

Boxと契約して初めて知りましたがGmailなどのフリーメールアドレスを管理者として初期設定で利用することができません

ドメイン認証が必要になるため別途ドメインを保有している必要があり、メールを受信できる環境も必要になります。

ドメイン認証が求められる

ドメイン認証完了後はGmailなどもアカウントとして作成することができるようになります。

デメリット3 高速通信が必要

ファイルを開くためには必ずBoxからファイルをダウンロードする必要があります。

逆にファイルをBoxに保管するためにはファイルをアップロードする必要があります。(クラウドストレージなのであたりまえですが。。。)

インターネットを介してファイルにアクセスすることになるので高速な通信回線がないと自宅NASより遅くてストレスを感じてしまうことになります。

私はフレッツ光クロス(10Gbps)を利用しており、ダウンロード・アップロードも快適なためデメリットではないです。

コストの考え方で決める

私は「Business Plus」プランを契約して利用しています。

年間 112,860円支払っているのでかなりのコストになりますが、それ以上のメリットがあると判断して利用しています。

昔であれば自宅NASを維持運用するだけの時間はありましたが、子どもがいると自宅NASのおもりをするのが負担になってしまいました。

また、4Kで子どもを撮影していると数分で何GBも消費してしまい、将来的にHDDを何本追加することになるのか、自宅NASの拡張性をどこまで考えればいいかを考えるとBoxは魅力的です。年間コストは約12万円もかかってしまいますが。。。

安くはないですが容量無制限なので好きなだけ保管できるのは便利です。

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かじ

マッチングアプリで出会った女性と結婚をした埼玉県在住の新婚さん。 ガジェット好きではあるけど子どもができたため下火に。。。 社内SEとしてプログラミングなど自分の知識と経験をいろんな人に役立ってもらえるように記事を更新します!

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