はじめに
SQL Server Management Studio(SSMS)では、過去に接続したサーバー名が自動的に履歴として残ります。普段は便利ですが、不要なサーバー名が増えてしまったり、共有PCではセキュリティ上残したくない場合もあります。
本記事では、SSMSの接続先履歴を削除する3つの方法を、初心者でもわかるように丁寧に解説します。
SSMSのバージョンは17.2を利用しています
接続履歴の例
SSMSを起動するとこのように過去に接続した履歴が残っています。

SSMS 画面から履歴を個別に削除する
一部のサーバーだけ履歴から消したい場合は、SSMS の接続画面から直接削除できます。
手順
- SSMSを起動する
- 「サーバーへ接続」画面を開く
- 「サーバー名」欄の右側にある ▼ をクリック
- 履歴の一覧が表示されるので、削除したい項目の右にある × をクリック
特徴
- 1件ずつ削除したいときに最適
- 操作が簡単ですぐできる
- SSMS 内だけで完結する
設定ファイルを削除して履歴を一括削除する
履歴をまとめてクリアしたい場合は、SSMS の設定ファイルを削除するのがもっとも早い方法です。
対象ファイル
SSMS のバージョンにより格納場所が異なります。
| バージョン | 保存パス |
|---|---|
| SSMS 2017 | C:\Users\%username%\AppData\Roaming\Microsoft\SQL Server Management Studio\14.0 |
| SSMS 2016 | C:\Users\%username%\AppData\Roaming\Microsoft\SQL Server Management Studio\13.0 |
| SSMS 2014 | C:\Users\%username%\AppData\Roaming\Microsoft\SQL Server Management Studio\12.0 |
| SSMS 2012 | C:\Users\%username%\AppData\Roaming\Microsoft\SQL Server Management Studio\11.0 |
削除するファイルの例
UserSettings.xmlSqlStudio.binSqlStudio.bin.bakMRU.Server.xml(履歴情報)

手順
- SSMSを必ず閉じる
- 上記フォルダを開く
- 設定ファイル(UserSettings.xml / SqlStudio.bin など)を削除
※不安な場合はリネームでもOK - SSMSを再起動する
特徴
- 履歴をまるごと初期化できる
- 一括で削除したいときに最適
- SSMS が自動で新しい設定ファイルを生成するので問題なし
「SqlStudio.bin」を削除 すると接続履歴が消えてリセットされます。

Windows「資格情報マネージャー」からユーザー情報を削除する
接続履歴とは別に、資格情報(ユーザー名・パスワード)も削除したい場合は、Windows の資格情報マネージャーから削除します。
手順
- コントロールパネルを開く
- 資格情報マネージャー を選択
- 「Windows 資格情報」をクリック
- 「MSSQLSERVER」「SQL Server」など関連する項目を削除
特徴
- 接続時のユーザー名・パスワードもリセットできる
- パスワード変更後の接続エラー解消にも有効
よくある質問(FAQ)
Q1. 設定ファイルを削除したのに履歴が残っている?
SSMS を開いたまま削除している可能性があります。
必ず SSMS を終了してから 作業してください。
Q2. 資格情報を削除したらどうなる?
次回接続時にユーザー名とパスワードの再入力が必要になります。
Q3. ファイルを削除しても大丈夫?
問題ありません。SSMS 起動時に自動で新しい設定ファイルが作られます。
心配ならファイル名変更(例:.bak 追加)でバックアップするのもおすすめ。
まとめ
- 1件だけ削除したい → SSMSの接続画面で × を押す
- 履歴を全部消したい → 設定ファイルを削除
- パスワード情報も消したい → 資格情報マネージャーを使う
操作目的に応じて、もっとも簡単な方法を選んでください。

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